2014年12月7日

着物コーディネート~着装シーンに合わせた色選び~(第42回 着物勉強会「きもの塾」開催レポート)




十一月の着物勉強会「きもの塾」は、着物コーディネート②をテーマに

前回のおさらい、着装シーンに合わせた色選びのコツ、色合わせレッスンを行いました。



【古典的な色、現代的な色。色のバリエーションを知る】


まずは前回のおらさいとして

○ 和色には微妙なニュアンスで、とてもたくさんの色があること
○ それぞれの色について、①色相、②彩度、③明度を的確につかむこと
をもう一度確認しました。

※「色相・彩度・明度」については前回のレポートに詳しく書いています。


刺繍糸の見本帳や、八掛の見本帳をみながら
同系統の色でもこれほど様々な色味があるのかと、皆さん感心されます。

古典的な色、現代的な色。
実際のカラーチップを見ながら確認をしました。




【着装シーンに合わせた色選び】


では実際にお出かけするにあたり、
コーディネート(着物・帯・帯揚げ・帯締め)を選ぶときに迷わないコツとは?

ずばり、「場のトーンに合わせる」ことで、“浮かない”コーディネートができます。



具体例として、勉強会では以下のようなシーンを例にご説明しました。



例1)歌舞伎を観に行く

⇒「少々派手かしら?」と思う位、思い切って強い色を入れたコーディネートOK!

!なぜなら、歌舞伎座などは原色に近いような強い配色・図案が多い場所なので
その「強さ」に合わせると逆に粋なコーディネートに収まる!

!古典的な柄や配色もおすすめ!



例2)外資系のシックなホテルでディナー

⇒落ち着いた配色(ペール系・パステル系、モノトーンなど)のコーディネートがおすすめ!

!モダンで落ち着いた調度品、インテリアの場では、やはり場の雰囲気に合わせた
現代的な色合わせのコーディネートが上手に収まる!



【あとは実践あるのみ!色合わせレッスン】


二回にわたり学んだ内容をもとに、最後は実際にコーディネートを考えてみました。


一つ目は、着楽舎より持参した帯地のカラー見本をベースに、
帯揚げを帯に見立てて配色をコーディネート。
更に帯揚げを乗せてトータルの色合わせを試してみました。

二つ目は、生徒さんが持参した「着物・帯・帯揚げ・帯締め」の写真アルバムをもとに
持っているもの同士の相性を考えました。





いざ自分でコーディネートするとなると構えてしまいがちですが
今回のようなコツを掴めば楽しんで選ぶことができますね!

ぜひ苦手を克服して、着物ライフをお楽しみください。


●一二月のきもの塾について●

今年最後のきもの塾は「本場大島紬」について勉強します。

細かく分けると40にもなる複雑な工程を、わかりやすい動画で学んだり、
本場大島紬をルーペで観察して、「絣」の仕組みを理解したいと思います。

「都喜ヱ門」をはじめとした素晴らしい作品も会場にお持ちしますので
芸術的な大島紬の世界をお楽しみください。

【開催日時】 2014年12月17日(水) 13:15~15:15
【テーマ】 本場大島紬について
【会場】 読書空間みかも
【参加費】 一般/1000円  みかも会員/500円
【定員】 10名
【申込み】 当ページよりお申し込みください



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