2015年2月19日

織物の三原組織と錦織を学ぶ(第45回 着物勉強会「きもの塾」開催レポート)




昨日は寒い雨が降るなか、2月の着物勉強会「きもの塾」を開催しました。

テーマは『錦(にしき)織について』。
織りの話(定義)と、実物を交互に説明しながら、錦織についての理解を深めました。




まずは少々の座学。織物の「三原組織」について簡単に説明をさせていただきました。

◆織物の構造には、以下のの3種類があること。
 〇 平織(ひらおり)
 〇 綾織(あやおり)
 〇 朱子織(しゅすおり)

◆3種類それぞれに得手不得手があり、織物の企画やデザインによって、
 使いたい特長がある織り方を取り入れること。

◆西陣帯の多くは綾織=錦織で作られていること。織物の目(組織)が斜めに見える点が特徴。





簡単に基礎知識を頭に詰め込んだあとは、実際の反物を観察していきます。

〇 糸錦と呼ばれる西陣の「経錦(たてにしき)」「緯錦(よこにしき)」。
〇 金箔和紙を経糸に用いた「佐賀錦(さがにしき)」。
〇 京都で作られる佐賀錦と、佐賀県で作られる佐賀錦の違い。
〇 本場佐賀錦(金箔和紙を用いたもの)と、フィルム状の金糸を用いた類似品の見分け方。





反物をルーペ等で観察するうち、だんだんと参加者の皆さん、目が肥えてきます。
終盤に差し掛かる頃にはずいぶん見分けがつくようになっていたように思います。


専門家の詳しい話を聞いて、実物をよく観ること。
この繰り返しで、だんだんと良い品物を見分ける「目利き力」が養われていきます。

来月も開催しますので、ご興味ある方はぜひご参加ください。



【3月の着物勉強会「きもの塾」】

3月のきもの塾は『単衣と夏物の着物・帯』をテーマに開催します。
6月~9月まで着用する単衣と夏物を少し先取りで勉強してみたいと思います。
春用のコート(塵除け)や、便利な夏用小物などもご紹介します。

★3月は2回開催です。内容はどちらも同じですので、ご都合の合う方へご参加ください★

<1回目>
 日程 3月7日(土)13時~15時半
 会費 500円
 定員 10名
 場所 奥沢区民センター 和室


<2回目>
 日程 3月11日(水)13時15分~15時15分
 会費 1000円
 定員 10名
 場所 読書空間みかも


⇒いずれの回も、お申し込みはこちらのページより受け付けております。



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