4月の着物勉強会「きもの塾」、
第二部は『西陣引箔帯~金箔を織り込む技~』について解説しました。
引箔帯(ひきばくおび)とは、高度な技術が要求される京都・西陣織のなかでも
もっとも難しいとされる織物のひとつです。
今回は、帯になる前の「箔」と、織りあがった引箔帯を交互にお見せして、
その美しさ、しなやかさ、独特の風合い、手触りなどを魅力を感じていただきました。
たくさんの帯見本を前に、各々気になった作品を手に取って観察します。 |
こちらは織り込む前の「箔」。実物を見られる機会はめったになく、とても珍しいもの。 |
ときにはルーペ(拡大鏡)を用いて、箔が織り込まれている様子を観察します。 |
今回は、小さな参加者さんも!
一生懸命ルーペをのぞいて、キラキラ光る箔の正体を探している様子。
会場がしばしほっこりとしました。
西陣引箔帯に織り込まれている箔は、
三椏こうぞの和紙に漆を塗り、金箔を乗せて、約0.3ミリに裁断した片を緯糸として用います。
一本一本、ずれることなく、裏返ることなく、ていねいに織り込まれていくことで
金箔の表情が織物の上で再現でき、独特の質感を生み出します。
最後に、そのような専門的な箔帯を織る職人さんの様子を撮った動画、
短いものですがぜひご覧ください。
■5月の着物勉強会「きもの塾」
・テーマ 『春夏きものコーディネート術』
ちょうど衣替 えの時期となる5月、涼しげなコーディネートが好まれる季節でもあります。着物・帯・帯揚げ・帯締めの組み合わせ方で、
春夏らしい素敵なコーディ ネートができるよう、勉強してみませんか?
年代やTPOにより変化するコーディネートについても、
いろいろ実物の参考例をお見せしながら一緒に学びたいと思います。
・開催概要(日程、場所、参加費、定員)
5月17日(日)13:15~15:30 | 奥沢区民センター | 500円 | 10名程度5月20日(水)13:15~15:30 | 読書空間みかも | 1000円 | 10名程度
・予約方法
当ブログよりお申込みいただけますhttp://blog.kirakusha.org/p/blog-page_943.html
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