2015年10月3日

上越地方の織物を知る~第51回 着物勉強会「きもの塾」レポート~




9月の着物勉強会「きもの塾」は『上越地方の織物』をテーマに開催しました。


テーマのの本題に入る前に、まずは「紬(糸)」とはどんなものかというお話をさせて頂きました。

・紬糸と生糸の違い
・紬糸の紡ぎ方
・織り上げた生地に現れる凸凹の理由
・紬糸の特徴

などを、実際の生地をご覧いただきながら、ご説明しました。






今回の主役は「塩沢紬」「本塩沢」「夏塩沢」や「越後上布」「からむし」「小地谷縮」など
現在の新潟県~山形県にまたがる地域で生産されてきた織物。

それから同じく東北~北関東エリアで生産される織物のご紹介として
「結城紬」「牛首紬」も合わせてご紹介しました。





・先染め糸とは?
・絣(かすり)模様が描かれる仕組みとは?
・紬ならではの面白さとは?

そんなお話も交えながら、さまざまな反物と生地はぎれを観察していきます。





質問も受けながら、約90分間じっくり「上越地方の織物」の魅力を勉強し、
最後は教材として持ってきた反物を一点一点、着物の形にして参加者へご説明しました。

反物として平面で見ている時と、着物の形で立体的に見ている時とでは
こうも印象が変わってくるものかと、皆さん興味津々のご様子!

あっという間に時間が経ちました。





良いものを積極的に見る。感じる。
その経験が多ければ多いほど、目は肥えていくものです。

学者でも作家でもない、
呉服卸業として、約40年間、高級反物を扱ってきたからこそ伝えられる「生の」情報が
きもの塾の最大の魅力です。


勉強メンバー随時募集中です。ぜひご参加お待ちしております!


■10月の着物勉強会「きもの塾」


 【10月の勉強テーマ】 琳派模様のきもの
桃山末期~江戸時代にかけて、本阿弥光悦・俵屋宗達に始まり、
尾形光琳・乾山兄弟、酒井抱一、鈴木其一と受け継がれてきた「琳派」。
10月のきもの塾では、今年で誕生400年を迎えた「琳派」を題材に、
「琳派模様」を図案に用いた着物や帯について学びたいと思います。

・開催日時
10月28日(水)13:15~15:15 ※満員
10月31日(土)13:15~15:15

・場所
奥沢区民センター 和室

・定員
各回 15名 ※要予約

・参加費
500円

・予約方法
着楽舎ホームページまたはお電話にて承ります




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