2016年12月1日

いろいろな紬と都会らしい帯合わせのコツを学ぶ~第62回 着物勉強会「きもの塾」レポート~




毎月1テーマ、着物について学ぶ着物勉強会「きもの塾」。
11月は『いろいろな紬と都会らしい帯合わせ』をテーマに勉強しました。

紬と一言に言っても、先染め・絣の紬から後染め・友禅の紬まで幅広い種類が展開されています。
今回の勉強会では、まず様々な紬の種類を見て触って体感いただく機会と、
それらの紬にどのような帯を合わせることで都会らしくスッキリ粋に着こなせるかを解説しました。





前半の「いろいろな紬の紹介」では、
  • 山形地方の紬(白鷹紬・置賜紬・長井紬・紅花紬など)
  • 京都の紬(白生地に後染め+友禅した紬)
  • 結城紬
  • 本場大島紬・本場奄美大島紬
  • 久米島紬
など、メジャーなものからマニアックな紬まで色々とご覧いただました。


特に友禅した紬は一見しただけでは紬とわからないほど綺麗で繊細に仕上がっており、
昔ながらの紬らしいほっこりした印象とは違ったジャンルとして新発見された方も多かったようです。






それらの紬紹介と合わせて、帯合わせのコツについても解説しました。

多くの紬は「ほっこり」「温かみのある」「昔ながらの」印象を持っているため
帯合わせによって都会らしさを演出しない限り、スタイリッシュに着こなすことは難しい着物のひとつです。

たとえば、白・ベージュ・クリーム系のさっぱりした帯を合わせる事で
着姿全体の印象を都会的な背景にも馴染むよう整えるコツをお伝えしました。
この場合、格が合っていれば袋帯でもOKな点も解説しました。





また、同じ紬でも、結城紬・本場大島紬・牛首紬など、技術的にも素材的にも優れた着物においては、
箔帯や金銀糸(輝きの鈍いタイプ)を使った袋帯もしっかり乗ることも解説しました。

これは百聞は一見に如かずで、実際に結城紬に箔帯を乗せてみることで、皆さん納得でした。
(上の写真が、芥子色の結城紬(無地)に、となみ織物の鳥獣戯画をモチーフにした箔袋帯を合わせた写真です)


多くの方に好まれる紬の着物に、ちょっとしたコツをしっかり取り入れて、
より洗練されたコーディネートで楽しんで頂ければ幸いです。



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■12月の着物勉強会「きもの塾」について

テーマ:

『洒落袋帯の楽しみ方~種類・TPO・取り合わせ~』

カジュアルで自由度が高い洒落袋帯は、図案や技法のバリエーションも広く、オシャレで楽しい帯なのですが、「結局どこまでが洒落袋帯なのか」「どんなシーンで締めるべきか」「着物との組み合わせ方は?」など、分かりづらい点が多い帯とも言えます。
今回のきもの塾では、洒落袋帯をより自信をもって楽しめるように、洒落袋帯について様々な角度からていねいに解説します。

日時:

2016年12月 9日(金)13時30分~15時30分
2016年12月11日(日)13時30分~15時30分
2016年12月13日(火)13時30分~15時30分
2016年12月14日(水)13時30分~15時30分
2016年12月17日(土)13時30分~15時30分

場所:

奥沢区民センター

参加費:

1500円(茶菓付き)

定員:

各回 10名(要予約)

申し込み方法:

着楽舎ホームページ内「講座予約フォーム」より受け付けています
http://blog.kirakusha.org/p/blog-page_943.html

持ち物:

鉛筆(シャープペン可)、カメラ(任意)
※教材への汚れを防止するためボールペンは不可とさせて頂きます





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