2018年3月25日

お祝いの場における装いの基本ルールと年代別の色感覚を把握する(第77回「着物勉強会「きもの塾」レポート)



毎月きものについて1テーマ深掘り勉強をする着物勉強会「きもの塾」。
3月の勉強会では『礼装のコーディネートと年代別の配色感覚』をテーマに勉強しました。

洒落着と違い、「着物と帯の取り合わせ」や「年代に応じた色使い」に基本的なルールが存在する礼装について解説しました。





■礼装向きの着物と帯の取り合わせ感覚


今回の講座で扱った「礼装」とは、第一礼装準礼装略礼装を指しています。
格式のランクは異なりながらも<装いをもって相手を敬う>という意味合いは同じであり、出向く場に合わせた着物と帯の格合わせが重要になります。

まず講座の冒頭では、礼装向きの着物として
  • 黒留袖/喪服
  • 色留袖
  • 訪問着
  • 附下
  • 色無地
  • 江戸小紋(三役)
などの分類と着用シーンの使い分けについて簡単に解説しました。

また、紋の扱いについても
  • 紋の有り無し
  • 紋の種類(染め抜き日向紋、芥子縫い紋など)
  • 紋の数(五ツ、三ツ、一ツ)
の分類があり、それぞれに使い分けが存在することを補足として添えました。

さらに、それらに合わせる帯として
  • 礼装向きの袋帯
  • 洒落フォーマルの袋帯
  • 九寸名古屋帯
を用い、着物の格と合わせたコーディネート感覚を実際にお見せしながら解説しました。
特にどんな帯がどの着物まで合わせられるかという点は皆さまからのご質問が多い部分なので、重点的に説明をしました。





■年代による色感覚を知る


着物と帯の組み合わせについて頭に入れた後、その他の2色=帯揚げ帯締めについての解説を致しました。
この2点は着姿の年代を決める大切な要素であるとともに、礼を尽くす場である礼装においては年代にフィットした色使いが求められることをご説明しました。

色の種類をどのように見分けるか同じ色相で年代をどのように変えていくか、色糸や帯締めを実際にお見せしながら目で感じていただきました。
同じ着物と帯であっても、小物2点を上手にコントロールすることで、ある程度の年代幅に対応できる事もご理解いただけたかと思います。



いざという礼装の場において今回の講座内容がお役に立てばと思います。
主役がいる場において「どのような装いで祝意/敬意を表すか」という観点を忘れずに、自分らしく素敵な礼装コーディネートを楽しんでくださいね!

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■4月の着物勉強会「きもの塾」■

テーマ:
都会的で春らしい帯周り
~春の衣替えシーズンをかしこく&素敵に乗り切る帯と小物のテクニック~
http://blog.kirakusha.org/2018/03/478.html

日程:
2018年4月 8日(日)13時30分~15時30分
2018年4月11日(水)13時30分~15時30分
2018年4月13日(金)13時30分~15時30分
2018年4月15日(日)13時30分~15時30分
2018年4月16日(月)13時30分~15時30分
(全日とも内容は同じです)

お申込:
講座予約フォームよりご希望の日程をお知らせください
http://blog.kirakusha.org/p/blog-page_943.html

参加費:
2000円(初回参加の方は事前入金をお願いしております)

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