2014年9月3日

日本の文様を味わう(第40回 着物勉強会「きもの塾」開催レポート)



少し前になりますが、八月の着物勉強会「きもの塾」では
「正倉院文様」をテーマに勉強会を開催しました。


日本では多様な文様が時代を経て生み出されてきましたが
「正倉院文様」~「有職文様」~「名物裂文様」までの一連の流れは

中国をはじめとする大陸からの渡来品がルーツになっている点が共有していると言えます。


今回の勉強会では、文様ひとつひとつの内容を教科書的に学ぶのではなく、
実際に織物・染物として作られた作品を見ながら
全体的な時代推移や文様のルーツについてご説明をしました。




正倉院文様(しょうそういんもんよう)は、多くの方が<布切れの形>で残っていると思われがちですが、
正倉院宝庫(や法隆寺)にて大切に保管されてきた数々のお宝、
たとえば仏具、文書(の表装)、楽器、食器、服飾品、文具などに描かれた絵をもとに
図案化したものが正倉院文様です。

仏教の影響か色濃く、曼荼羅などをイメージさせる図案が特徴的ですね。



 
この正倉院文様に対し、日本の文化・風習・風俗から生み出された図案が
「有職文様(ゆうそくもんよう)」です。

たとえば熨斗目(有職文様)のなかに華文(正倉院文様)を入れ込む等、
染織品として図案がデザインされる際に、さまざまな工夫がなされた点も特徴です。




伝来の文様と、日本古来の図案がミックスされて、とても華やかで贅沢な印象になりますね!




文様のテキストや文献は多数ありますが
実際に文様が織り込まれたり、染め上げられた作品を見ることで
その魅力や華やかさが肌で感じられるものです。




その後に現れた「琳派」で日本発祥のオリジナリティある図案が多数生まれます。
そのお話しもまた別の機会を設けてお話ししたいと思います。


●九月の着物勉強会


九月は着物のコーディネートを勉強します。

意外と悩みの多い「色合わせ」や「格合わせ(TPO)」について
実際の商品や反物を用いながら、お一人ずつ鏡の前で合わせてみて
自分に似合う色味なども学びたいと思います。

今回は内容の関係で、参加人数を10名に限定させて頂きます。
参加ご希望の方は事前にお申込みください。


・開催日 9月17日(水) 13:15~15:15
・場所 読書空間みかも
・定員 10名 ※予約優先
・費用 1000円 (みかも会員は500円)
・申込み 申込みフォームまたはお電話にてお申込みください




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