2016年最初の着物勉強会「きもの塾」は『名古屋帯の楽しみ方』をテーマに開催しました。
思いがけず大変人気のある講座テーマで、全会満席・キャンセル待ちまで出るほどで、
名古屋帯がいかに多くの方を悩ませているか、
また名古屋帯でカジュアルに着物を楽しみたい方がいかに多いかを実感する回となりました。
講座の冒頭では、紙の資料を用いて名古屋帯の全体像を学びました。
- 名古屋帯の種類(八寸名古屋帯、九寸染名古屋帯、九寸織名古屋帯、八寸綴れ帯)
- いろいろな着物との合わせ方(基本的な格合わせ)
- 季節ごとの代表的な図案
それらを頭に入れたあと、名古屋帯の種類別に、実際の帯地を観察していただきます。
八寸名古屋帯~綴れ帯まで、格式の軽い順にご紹介していきます。
皆さま、帯地の触感を確かめたり、図案をじっくり観察したり、お写真に収めたり。
思い思いの方法で名古屋帯の面白さを体感されていきます。
続いて、八寸名古屋帯と九寸名古屋帯の見分け方についてのレクチャー。
仕立前(帯地の段階)と、仕立上がり品それぞれの見分けポイントを解説すると「なるほど~」の声。
八寸と九寸を見比べることで、より理解が深まった様子でした。
最後は、着尺(仕立前の着物地)を土台に、コーディネートの解説を。
紬、小紋(やわらかもの)、附下、訪問着それぞれに名古屋帯を当ててみると、
「格が合うコーディネートはすっきりあか抜けて、
格が合わない組み合わせは何となく直感的に違和感を感じる」
といった感覚を会場の皆さんで共有しました。
やわらかものの小紋にカジュアルな九寸染名古屋帯を合わせたコーディネート例。すっきりして素敵です。 |
宝尽くしの訪問着に九寸織名古屋帯を合わせた例。帯の格が低く、合わない取り合わせなのですが、何となく直感的に違和感があることをご実感頂きました。 |
質問タイムも含めてあっと言う間の2時間が終了。
注目度の高い講座テーマだと分かりましたので、また時期を見て開催したいと思っています。
■2月の着物勉強会「きもの塾」
・テーマ
小紋の楽しみ方・概要
カジュアルで気軽にお召し頂ける「小紋」。多様なデザインを普段使いで楽しめる点、自由度が高い点は、小紋ならではの魅力です。今回は「技法(染め・織り)」「素材(生糸・紬糸)」「デザイン(古典・洒落)」など、小紋の大分類を把握しながら、TPOに合った上手な使い分けを学んで頂きたいと思います。・日程
2月13日(土)13時30分~15時30分2月14日(日)13時30分~15時30分
2月15日(月)13時30分~15時30分
2月17日(水)13時30分~15時30分
・場所
奥沢区民センター内 和室http://blog.kirakusha.org/p/blog-page_1.html#access2
・参加費
1500円(茶菓付)・定員
各回 10名 ※完全予約制/先着順・予約方法
当サイトの仮予約フォームよりお申込ください。(先着順)事務局よりお申込内容を確認し、折り返し「本受付のご連絡」をいたします。
※初参加の方は、詳しい「お申込の手順」についても必ずご一読いただきますようお願いします。
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